先日、熊本で災害が発生したとの知らせを受け、被災された仲間のことが気になり、現地へ向かいました。
まず、このたび被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
現在も復旧に向けて大変な日々を過ごされている方が多くいらっしゃる中で、今回のことをブログに書くべきか、正直なところ迷いました。
被災地での活動を発信することで、誰かの苦しみを自分たちの宣伝に利用しているように受け取られてしまうことだけは、絶対に避けたいと思ったからです。
それでも、実際に現地に入り、自分の目で見て、感じたことがあります。
そして、建設業に携わる者として、災害が起きた時に私たちに何ができるのかを改めて考えるきっかけになったため、記録として残しておきたいと思います。
現地では、普段当たり前に使っている道路や土地、建物、生活の環境が、災害によって一変してしまう現実を目の当たりにしました。
ニュースや写真で見るのと、実際にその場所に立つのとでは、感じ方がまったく違います。
そして何より感じたのは、被災された方々が、自分たち自身も大変な状況にありながら、少しでも早く地域を元に戻そうと動いている姿でした。
私たちは建設会社です。
普段は道路を造ったり、土を掘ったり、重機を動かしたりしています。
しかし災害が起きた時、その仕事は単なる「工事」ではなくなります。
土砂を取り除く。
通れる道をつくる。
危険な場所を少しでも安全な状態に戻す。
生活を取り戻すための最初の一歩をつくる。
建設業には、そういう役割もあるのだと、今回あらためて強く感じました。
今回、私たちが現地へ向かった理由も、「何か特別なことをしたい」ということではありません。
困っている仲間がいる。
自分たちが持っている重機や技術で、何かできることがあるかもしれない。
その思いだけでした。
実際の災害現場では、状況は一か所一か所違います。
機械が入れる場所もあれば、入れない場所もあります。
人が作業するには危険な場所もあります。
限られた時間や人員の中で、どうすれば安全に、そして少しでも早く作業を進められるのか。
普段の施工とは違う難しさがあります。
だからこそ、私たち建設業者が日頃から技術を磨き、さまざまな機械や施工方法を使えるようにしておくことには、平時の生産性向上だけではない意味があるのだと思います。
もちろん、今回の活動について「自分たちはこれだけやった」と誇るつもりはありません。
現地では、私たちよりずっと長い時間、復旧のために動き続けている方々がいます。
地域の建設会社、行政、消防、関係機関、そして地域の皆さん。
そうした方々の力によって、少しずつ復旧は進んでいきます。
私たちは、その中でできることを少し手伝わせていただいただけです。
ただ、今回現地へ行ったことで、一つ強く思ったことがあります。
日本は、地震、豪雨、台風、土砂災害など、いつどこで大きな災害が起きてもおかしくない国です。
今日、誰かを助ける側にいる人が、明日は助けてもらう側になるかもしれません。
だからこそ、地域や会社の垣根を越えて、
**「困った時は、お互いに助けに行ける関係をつくっておくこと」**
が、とても大切なのだと思います。
建設業だからできることがあります。
重機がある。
人がいる。
道路をつくる技術がある。
土砂を動かす技術がある。
危険な場所で作業する知識がある。
こうした力を、普段の仕事だけでなく、いざという時に社会のために使える会社でありたい。
今回の熊本での経験を通じて、改めてそう思いました。
被災された地域が一日も早く復旧し、皆様の日常が戻ることを心より願っています。
そして私たちも、今回経験したことを忘れず、これからも「自分たちに何ができるのか」を考え続けていきたいと思います。

