「儲かってますね。とか、重機がみんな新車で凄いですね」
そんなふうに言われることがあります。
しかし、私が19歳で独立した頃を思い返すと、順調とは程遠い状況でした。ことわざで「初心忘れるべからず」と言いますが、もうあの頃の事なんて辛すぎて思い出したくもありません
笑
そして、正直に言えば、通帳残高を見て毎日不安だったように思います。
今でこそICT施工やチルトローテータ、最新の建設機械を導入し、「思い切った投資をする会社」というイメージを持たれることがあります。しかし、最初からお金があったわけではありません。
むしろ逆です。
お金がないからこそ、自分で考え、人より動き、人より挑戦するしかありませんでした。
当時の私には立派な事務所もありません。
高性能な重機もありません。
知名度もありません。
あるのは、「このままでは終わりたくない」という気持ちだけでした。
建設業はよく「経験が大事」と言われます。
もちろん経験は大切です。
しかし、それ以上に大切なのは「挑戦する回数」ではないかと私は思います。
失敗を恐れて何もしなければ、1年経っても何も変わりません。
一方で、小さくても挑戦を続ければ、失敗も経験に変わり、少しずつ前へ進むことができます。
私自身、これまで数えきれないほど失敗してきました。
機械選びを間違えたこともあります。
人の採用で悩んだこともあります。
資金繰りに頭を抱えたこともあります。
取引先に逃げられた事もあります。
それでも、振り返ってみると私を成長させてくれたのは、成功した挑戦よりも失敗した挑戦の方だった気がします。
だから若い人たちには伝えたい。
今、通帳残高が少なくても構いません。
会社が小さくても構いません。
大切なのは、未来の自分に投資できるかどうかです。
勉強でもいい。
資格でもいい。
新しい技術でもいい。
その積み重ねが、5年後、10年後に大きな差になります。
私もまだ道半ばです。
19歳の頃の自分が今の姿を見たら驚くかもしれません。
しかし、今の私もまた、10年後の自分に驚かれるような挑戦を続けていきたいと思います。
皆さんは、独立した頃や社会人になった頃の通帳残高を覚えていますか?
もしかしたら、その数字よりも、その時に抱いていた夢の方が大切なのかもしれません。

